目を閉じれば アカシアの匂いがした こっから歩けばどこまで行けるかな 手を伸ばせばきっと 空振ってしまうから 知る怖さを閉じ込めたの 世界はまた一つ私を突き離して 古びた胸の扉 軋む音がした ぬくもり残ってたこの心を 凍える手で触れて 懐かしいような気もして 私の知った涙は ずっと傍にいたあなたの優しさも 声も 溢れるほど覚えてくれる どうして今になって 言葉に表せるだろう 隙間風が 扉を優しく叩く こっから連れ出そうと 語りかけるような 外はまだきっと寒いけど大丈夫 アカシアの匂いはしてる 世界はまた白く色を塗り潰して 背を向けた残酷は必然をなぞる 出会った想いの一つずつに 名前を付けるたび 愛おしさを感じて 星降る夜に願う ずっと傍にいたあなたを 忘れはしない 不意に溢れる痛み これも大切って 抱き締めながら進むの 私の知ったこの想いを どうして今になって こんなに表せるだろう