花の香りに誘われて夢の中迷い込ん だ だって 気づいたときにはもう遅い の 季節に焦がれた蕾 でも待って 悲しみをひと掬い頂戴 摘み取られる前に 長いこの髪を結い上げたなら菊の簪 を突き刺して 閉じ込めたはずの想いが痛い痛いっ て叫んでる 花の香りに誘われて 私決して許さ れぬ恋をした ねえ、大嫌い?ねえ、大好き? 花びらを千切っては 吐息 風が運ん でゆく 夢を見ているだけなのよ 朝が来れ ば人知れず枯れ落ちる 少しだけ胸が痛むけれど最善の選択 肢だよね? だって 認めたらすべてがお終い 二人で過ごした時間 誤魔化して 誰かで紛らわせるなん て 救いようもないよね 長いその指に触れられたなら他に何 もいらないのに ほんの数センチの距離が遠い遠いっ て感じてる 花の香りに誘われて 私決して許さ れぬ恋をした ねえ、大嫌い?ねえ、大好き? 解答欄に書いては消した また汚れ てしまう 始めに戻るだけなのよ 咲いた花は 必ずや枯れ落ちる 少しだけ胸が痛むけれどそれも今だ けだよね? 花びらに口吻たなら あの日と同じ 恋の匂いがした ねえ、大嫌い?ねえ、大好き? 最後の一枚がそっと風に揺れている 花の香りに誘われて 私ヒラヒラ舞 い踊る蝶になる ねえ、大嫌い?ねえ、大好き? その答えはもうこの右手 握りしめ ている 夢を見ているだけなのよ それは決 して覚めやらぬ恋の夢 もう少しだけその香りの中で眠りに ついてたいの 最善の選択肢だよね?