拝啓 この場所からもう何度目の 手紙になるのでしょうか 花を揺らす風が 季節の移ろいを知らせている 相変わらず何もかもが 望みどおりにいかないけれど 少しはあの時より 強くなれてますか? 空にかかげた夢は雲のように 流れ去ってしまうけれど 一歩ずつ踏みしめれば あなたの心に近づいていく どんなにささやかでも 手に入れた温もりが大切だから 凍えそうな夜にそっと抱き寄せて 今もこの足跡を隠すように 日々は降り積もっていくけれど 朝の光浴びれば あなたの心に触れたような気がする 空にかかげた夢は雲のように どこかに行ってしまったけれど この場所を踏みしめれば あなたの心が解ったような気がする