咲く花はいつしか散り行く定めあり 限りある命を美しく燃やす 人は華のごとき限りある空蝉を 己が生きる意味を探し迷い歩く 時は流れる変わらぬ物など この世には何もない 出逢い別れて生まれ滅びる そしていつか生まれ変わる 色は匂へど散りぬるを 我が世誰そ常ならむ 有為の奥山今日越えて 浅き夢見じ酔ひもせず やがてこの身体も風に還る時が来る せめて許された現在を 君への愛に生きる 無限に続く時間の環の中 一瞬のこの生命 塵ほどのこの生命に意味を くれし君の名を叫びたい 色は匂ひて散り行きて いつぞまた咲き誇る 有為の奥山今日越えて かの日夢見つ生きまわる 天地の別れし その瞬間より流るる河の水も 海から空へそしてまた地へ 永久に繰り返す 色は匂へど散りぬるを 我が世誰そ常ならむ 有為の奥山今日越えて 浅き夢見じ酔ひもせず 色は匂ひて散り行きて いつぞまた咲き誇る 有為の奥山今日越えて かの日夢見つ生きまわる