「あいつのどこがいけてるんだよ」 「あいつがなんで売れてるんだよ」 「下手な歌ばっかり歌うなよ」 「かっこよくもないだろくそが」 何度も言われ書かれてきた 自分だってそう思ったよ それでも夢がそこにあるから 命の限り好きに歌うよ 「あなたの歌で救われたの」 「あなたの歌で生きられるよ」 「命の拠り所になってるよ」 その言葉たちが聞こえてくるたび 僕こそ君に救われてる 君のおかげで生きられてる 自分の存在を認められるのは 君の言葉だけだから 歌も別にうまくもないし 周りと違ってセンスもないし 飛びぬけた特技なんてないけど 音楽で誰かを救いたかった 嫌われることはすでに慣れてる 離れられることもすでに慣れてる 大した音楽じゃないとしても 誰かに響くとどこか信じてる 片道2000円東京行き 夜行バスで向かう東京ライブ 自分目当てのお客さんは1人 ノルマ払い日帰りでバス停へ 駅前小さな屋台でいつも 安いラーメンを口にして願う 今年こそは大きな舞台へ 今年こそは僕の音楽で 見ず知らずの人間がいつの日か 自分のファンに変わる景色 見るたびに自分の決めたこの道に 間違いないと確信できた 時に見ず知らずの人たちに 罵られることも死ぬほどあるけど それでも自分を信じ ここまで何度も立ち上がり 続けてきた 愚痴る時間があるならば 日の目を浴びるために学び尽くした スキルも何もないからさ 誰より曲を書いて歌う日々だ どんなにダサい僕だとしても いつかかっこよくなると信じて 自分に偽りなく過ごした 1度限りの人生だから