春の香り仄か(ほのか)記憶の中 僕はまだこの恋を恋と呼べずに 君を思う淡い憧れは花のように ただ舞い落ちるばかり 仲間の冷やかし気にしてつい 冷たく突き放すような態度で 遠ざけてた だけど本当は 君の姿を いつも探しては そっと見つめていた まるで密かに花に焦がれて 春の陽を待つ季節のように 桜舞う風の中 君と出逢って 恋という言葉に 胸震わせた 憧れは憧れのままでなんて 苦しくて切なくて 独り途方に暮れてたあの頃 <♪> 思い咲かせられず二度目の春を 迎える頃それぞれの道が迫って 時は無情に過ぎ 交わす言葉もないまま ただ笑顔切なくて 散りゆく桜遠ざかる街 戻らぬ日々は思い出の中へ 流れてゆく 現実だけが やけに虚しく ずっと閉じ込めてた 気持ち伝えようと 震える声でかけた電話に 語り尽くせぬ思い溢れた 桜舞う風の中 君と出逢って あの頃の気持ちが甦る時 憧れは現実に変わってゆく 愛しくて眩しくて もしも夢なら覚めないでほしい <♪> 溢れ出す思い伝えるには 夜はあまりに短すぎるから 窓の外はもう 白く霞んで 朝は訪れる まるで始まり告げるように 桜舞う風の中 君が微笑む 淡い記憶が今季節を越えて 道迷い遠回り繰り返しても こうしてまためぐり逢えた きっとそうなるって 決まってたんだね