月明かり 川に差し込み 瞬くホタル 光に見入る 幼き日の 記憶が蘇り 淡い光に 心誘われる 蛍火、幼き日に見た 仄かな光 息を呑み、見つめたね いつか私も あんなふうに 美しく 輝きたいと 願っていた 生まれたてのホタルのように どこまでも 飛べる気がした けれど人生 甘くはなく 多くの夜道を 歩んできたね 暗い道で 光を見失う時も 雨に打たれ 飛べぬホタルのように 苦しくて 辛くて 動けない日も 心に灯した光と 歩み 誰かの光に 救われた日もあった 誰かの道を 照らしたことも 数えきれない 出会いと別れ 喜び 悲しみ 今ひとり 蛍を見つめ 過ぎし日々を 色々あったなと 想う 夜空に瞬く 光の軌跡 ここまで生きた 証を描いて この光が 消える時が来ても 最後まで 精一杯 輝きたい 人生という名の 蛍の灯火 燃え尽きるまで 大切にしたい 月明かりが 包む夜 ねぇ、あなたも そう思いませんか? 共に輝くことの尊さを この月下の蛍火の下で
