明けの空に滲む 虹は狭霧の中 「おもいびとよ どうか」 唱えては涙 ゆくゆく忘れゆく 御霊の記憶刻む 星たちよ 巡り巡る命の舟に乗って ゆけど去れど ゆきずりの宿世 悲しみよ 幾千の花になれ 世代越えて 彩り続ける 人は なぜ生きるのか 過ちを重ねて 死を受け入れた夜に 沈む月に揺れる 夢 淡雪の中 「さよいびとよ いまは」 願いでは祈る うつつに消えてゆく 大地の記憶結ぶ 神々よ 遠く遠く波間の舟に揺れて 果てぬ 旅路 彷徨いの宿世 哀しみよ幾千の歌になれ 祈る声も絶えだえ 唱える 人は なぜ嘆くのか 孤独を抱きしめて 朝を迎えた空に たとえこの時がすべてを奪おうと 君の面影も霞んでゆくが この胸に消えた涙--- 遥か遥か命の舟に揺れて (染み込む証となろう) いつか還る 安らぎの宿世 悲しみよ 幾千の星となれ 夜を超えて 輝き続ける 人は また産まれゆく
