まだボクはここで生きている

歌詞

子どものころから 理解がおそかった なんで自分ばかり 怒られるのか　わからなかった 目に見えないから 誰にもわかってもらえなかった いざ関係が続いて 境界知能の特性が分かると みんな　離れていった 分からないから　何度も聞き返す それを「時間の無駄」だと笑われた 違うんだよ　逆なんだよ 何度も説明してくれたほうが どれだけ大事な時間になるか 分かる人は　少なかった 幼いころから 気付ける大人がいたなら それはきっと　天才だと思う みんなと違うって 言われたその日から 仲間外れの景色しか　見えなかった 親も　なんて声をかければいいか 分からない 少しできることがあると 「境界知能には見えない」 と言われた それは褒め言葉じゃなかった 社会で生き延びるために どれだけ努力を積み重ねたと思う？ 感情さえ うまく表現できないこの脳で どれだけ身体を壊してきたと思う？ もう　うんざりなんだよ 分かってくれない世界に 生まれただけで　間違いみたいに 扱われるのは それでも　生きていく それでも　呼吸をする 誰も知らないところで 何度も　立ち上がってきたんだ 消えたい朝も　あったけど それでも　消えなかった 境界線の上で　揺れる心を 今日も　抱きしめている まだボクは　ここで生きている ここから始まっていくんだ 本当の人生… まだボクは… まだボクは…