素足に触れる 銀の砂 寄せては 返す子守唄 しめった 潮風が 頬を撫でて 睫毛を そっと濡らしていく 見上げた宇宙(そら)は プラネタリウム 星屑の天井が 広がってる 世界に独りきり みたいな夜 月(きみ)だけが、そこにいた まんまるの影絵芝居 昔から 変わらないストーリー 「うさぎが お餅をついてる」って 誰かが 言ってたけど 本当は違うんでしょ?…ねえ…… きみの裏側… 誰が何を 祈ってるの? 漆黒のビロードの上 何を想いながら 廻ってるの? 地球(ここ)からじゃ 見えない表情(かお)で きみは どんな 夢をみてる? その寂しさ、わたしだけが 知ってる 気がした…… もしも、きみの上に 辿りつけたら そこは無音の 世界かな? 浮かぶ瑠璃色の地球(ほし)を眺めて 風情、とか想ったりするのかな? 退屈しのぎの お餅つき …だとしたら すこし笑えるね 同じ光を 違う場所で 見つめている 奇跡 RabbitA) "Look at the sphere of lapis lazuli." RabbitB) "So fragile, like a glasswork reverie." RabbitA) "Are they dreaming of us, in their sleep?" RabbitB) "Let's pound the mochi, for the promises they keep." きみの 裏から見た地球(ほし)は どんな 色をしてるの? そこにいる 人々の寝息、 聞こえたりは しないんでしょ? 孤独を 分け合うみたいに 互いの引力で 繋がって きみの 知らない物語を わたしは ここで紡いでる……。
