とおりすぎる風が 重ね着した老人の首筋をなでてる いちょうは魚の骨の寂しさで 立ち尽くしてる 光は子供たちの帽子でたわむれ 僕らは 野外音楽堂から流れるギターの音に 耳をかたむけている サンシャイン ねぇ君 ぼくらこんな街に 孤児のように取り残されて サンシャイン ねぇ君 なんだか動物よりも 悲しいみたいだよ ふき上げる水に 噴水は寂しげな 身振りして踊ってる 鳥は飢えても泣きわめく 弱音をはかないだろう 夢は少女たちの制服にふくらみ 僕らは 日比谷図書館にもう二度と もどるまいと ふらつきまわるだろう サンシャイン ねぇ君 ぼくらこんな街で 孤児のように歩きつかれて サンシャイン ねぇ君 光の恵みさえも忘れたみたいだよ