この世に生を受けてからたった 何十年 空が青かった事だってあった 地震が来たって テロがおきたって 私はちゃんと生きてきた 愛だの恋だの 結婚だの お前を一生愛してるなんて つまらん歌が蔓延って 私は何の誰の為歌っているんだろ 歌舞伎町の汚いビルで 誰かが飛び降りようとしたんだって それが誰かって事は わたしにはわからないんだけどね きっと天使だって 事だけは間違いないんだ だって飛び降りたって 地上じゃ羽はもがれてるんだから 交差点の真ん中で何度も銃を 乱射した 世間や人のせいじゃない 私は私の宇宙の中で腐ったから あなたたちとは違うって 声を大にして言いたいんだけど そうでもないかなって 最近思うようになってきた なんにもよくない もう一回もう一回で繋いできた 命の価値は空き 缶にすらならないから まだ死ねない 知らない馬鹿がまたなんか 吠えている 照らされる画面に向かって 顰めっ面になった わたしが一番くだらないんだけど 心のどこかでその中で 勝ちたいんだって自分がいて 気がついたら被害者ぶってて 小鳥が冷たく吐き捨てる 何もかも捨てたつもりでいたけど 何にも捨てられてないし 何にも大切になんてできてない あー歌うのもうしんどい 終わりの空気が ビルの隙間から何度も 嘲笑ってきたけれど 私は全然終われてない 終わりたくなんか 朝日が綺麗で 誰も信じなくていいから 私を信じたい 命に意味をつけよう どんな汚くていいから もう一回もう一回で繋いできた あともう一回もう一回 10年後も光って もう一回もう一回で繋いできた 命があって 誰の目にもふれられないけど 生きたい あともう一回もう一回で繋いできた 命の価値は空き 缶にすらならないから まだ死ねない