眠れない目をこすって 汗ばんだシャツを脱いだ おどけたテレビの声が聞こえていた 部屋を照らす街灯と 部屋に響く秒針の ありふれた日常 終わりはいつですか くだらない汗をかいて 他人の奇跡を嗤って 誰にも邪魔されずに今生きていた 朝の無い日を過ごして 冷めたコーヒーを飲んで 目を閉じた時のわずかな頭痛を 刻んだ 週末は過ぎていく 時は非情だった 誰もいない屋上で 黄昏の色が嫌いだった 呼吸の音がうるさかった 生きる意味を失ったら 言葉はなんて無力なんだ 終電逃して歩いた 長い夜だった 味のないガムを捨てて 熱のない僕をいつか笑うのさ 出会いの数だけ泣いて 大袈裟に気を使って 訪れた恥を静かに殺した 「当たり前」の疑いと 「不幸せ」の再定義 このまま このまま 最後まで僕は行くのか 時は非情だった 誰もいない屋上で 雨上がりの日が嫌いだった 外の空気が鼻を刺した 生きる意味を失ったら 言葉はなんて無力なんだ 終電逃して歩いた 長い夜だった 味のないガムを捨てて 熱のない僕をいつか笑うのさ 日陰のない道を抜けて 駈け出した先は ぼやけて見えない 穴だらけの靴を履いて 情けのない声枯らして 歩いてく 誰もいない屋上で 黄昏の色が嫌いだった 呼吸の音がうるさかった 生きる意味を失ったら 言葉はなんて無力なんだ 終電逃して歩いた 美しい朝だ 味のないガムを捨てて 音のない恥を飲んで 大人げない目を恨んで 悔いのない日々をいつか喰らうまで