灰色に染まる故郷 偲ぶ憧憬 十代の衝撞 どうでもいいことばっか 鮮明に残っている 冷たい風の吹く十三月 寂れた無人のホーム 君が髪を切っても 気付けなかったこと 思い出した 大きなゲートくぐって 一歩踏み出せばそこには 誰も辿り着けない 極彩色のワンダーランド ここから先のストーリー 続きは曖昧にしておこう 現世のありふれたフィクションに ならないように それでも時間は過ぎて なんとなく見えたボーダー 少しの期待に不安 残るくらいがちょうどいいのに くたくたになった セオリー通りにはいかないし 「人は声から 忘れていくんだってさ」 あの時、 君はどんな風に言っていたっけ? 唐突なラストシーズン 思わず目を逸らしてしまった BGMが流れる バツの悪いバッドエンド 夕暮れはスロー 二人の間を風が通り過ぎていく 少し笑って呟いた きっと間違いじゃないよって 訳もなく歩いた道も 昔話になって めくったページ 読み返す度 吸い込まれるブランク 大きなゲートくぐって 一歩踏み出せばそこには ここから先のストーリー 続きは曖昧にしておこう 大きなゲートくぐって 一歩踏み出せばそこには 誰も辿り着けない 極彩色のワンダーランド そこから先のストーリー さよならも告げずに迎えた今日 虚しいほどに 上がり続けるコントラスト