目覚めの良いこんな朝は なぜだろうなんとなくね あなたの匂いとその温もりが たまらなく愛おしくなるんだ 穏やかに流れる時の中でも この想いは募るばかりで 春色に染められていく貴方を 見るのが少しだけ辛いんだ ゆらり揺れる花びらに 馳せた想いと共に春が終わってく 夜風に漂う思いの丈を 言の葉に乗せてしまえば 何かが崩れてしまいそうな気がして ため息と共に空に掻き消した 春の風靡くシャツの袖を 何かに縋る様に掴んでも 心は離れていくばかりだと わかってて だけど離せなくて 貴方と過ごした季節が 色を変え移ろいゆこうとも 今も色褪せず鮮明に 記憶に残って離れてくれないの 桜の花びら 指をすり抜けて 昼下がりいつの日か君と見た 映画の様にはいかないけど それでもいいと思えるほどの 青い春だったの 春色に染められていく貴方を 見るのが少しだけ辛いんだ ゆらり揺れる花びらに 馳せた想いと共に春が終わっていく 春が終わっていく 目覚めの良いこんな朝は なぜだろうなんとなくね あなたの匂いとその温もりが 遠くなるいつかの春の日