青いお空の色してる、 小さい花よ、よくお聴き。 むかし、ここらに黒い瞳の、 かわいい女の子があって、 さっき私のしてたよに、 いつもお空をみていたの。 一日青ぞら映るので、 お瞳はいつか、空いろの、 小さな花になっちゃって、 いまもお空をみているの。 花よ、わたしのお噺が、 もしもちがっていないなら、 おまえはえらい博土より、 ほんとの空を知っていよ。 いつも私が空をみて、 たくさん、たくさん、考えて、 ひとつもほんとは知らぬこと、 みんなみていよ、知っていよ。 知っていよ。 知っていよ。 えらいお花はだァまって、 じっとお空をみつめてる。 空に染まった青い瞳で、 いまも、飽きずにみつめてる。 みつめてる。 みつめてる。
