春うららかな風に かすかに揺れる髪は 花とともに 軽やかに舞う 振り返るその先に 流された瞳には 儚さと憂いを讃えて さりげない仕草 一つ一つ 魂込めていく 汚れない心に 抜き身の刃を忍ばせて 誰より 強く淑やかに 誰より 清く生きる 私は大和撫子よ 決して涙は見せないわ いつだって 凛として 微笑んでみせる 風に舞うしゃぼんだま 触れれば消えてしまう 刹那の恋心みたいね 心の奥に じわり 宿る熱い想いは いつもは そっと隠しているわ 恋い焦がれた熱は そろそろ溢れてしまいそう 解き放つわ全て あなたに 一瞬でいいのよ いっそ 蝶よ花よと慈しんで 誰より奇麗に咲き誇るは 大和撫子よ 淑やかなる誘惑で あなたの心の奥 そっと 開けてみせる きっと 首を垂れて こう言うわ ずっと あなたをお慕いしていました 一生 ついてゆきます 夏も冬も雨の日も あなたの隣でそっと微笑んでいるか ら もっと 溺れて狂って 乱れていて 一点の汚れのない愛で 包みこんでください あなただけの 大和撫子 私の全てを あなたに捧げます