“紺(あお)い夜の淵”― すごく良い響きに 揺れる君は月 白い肌に酔う よみがえる悪いキモチにまた心を 埋めつくされそうに 見上げる屋上の ああ、夜の風と遠い月を抱き締めて すり抜けた両手の おれは爪を立てて… 揺れる 殖える 真っ黒い波紋 紺色の無地の空の模様を、じっと 見つめて、ウウ * ―いつだっけ?呑み込まれた時 アイツ 出ていってしまったね 思えば、確かにあの時 何もかも終わっていたんかも― ああ、そして月に独り煽る 原酒の20° 華やかに香る 浮かぶ 君のあの日のアイラインのゴールド 「キスをしたい」ってさ アイツにじゃないぜ おれにはもう見えるのさ あの、 金色の… 夜風に浮かぶ鱗粉、がさ。