咲いてたあの花の名前は 君しか知らないみたいだ 雨季前の陽気に包まれ 焦がれたあの花は揺れてた 覚めない夢の中で 君を見たのも 揺蕩う花の中では 全て幻さ あの花の姿は 記憶にだけ刻まれて 咲いてたんだ あの花を纏った 君がいた春を探して 数えた花びらの数だけ いつしか隙間があいてた 道無き道に蒔いた種は実らず 陽の目を浴びる前に 落ちたあの花 枯れても散り去っても 変わらずに根を張る 君は遠く1人で散り行くの 花のように儚い一期を 名前は今でも知らない 君の好きなあの花を 今日もまた探すの 手がかりは 花の調べを聴くだけ ああ…。