透明のようだったけどさ 確かに君の顔が見えない 強すぎないけど息を吸うと 確かに喉につかえている 昨晩の豪雨の残滓みたいな 街は静かに動いている 煌めいて消えちゃったヘッドライト 雨粒の中で息をする Tender Rain Tender Rain まるで君を待つ様に 傘をさしていた Tender Rain Tender Rain どこか懐かしいようで 雨に溶けていくんだ そうやってライトは消えた 正面の店が閉まっていた 躓いたハイヒール知らないふりさ すぐに立ち上がった黒い傘 Tender Rain Tender Rain だんだんと彩度が落ちて 誰かの笑う顔も見えない 寂しくないけど息を吸うと 確かに胸につかえている Tender Rain Tender Rain まるで君の手のように 全て知っていた Tender Rain Tender Rain 僕は思い出していた 二人で歩いた あの日もこんな雨だった 多分だけどね あの時君は 鞄の中に 傘を隠していた Tender Rain Tender Rain まるで物語だった 君もそう思うだろう Tender Rain Tender Rain どこか懐かしいようで 雨に溶けてしまうよ