「歩道橋を駆け上がると、 夏の青い空がすぐそこにあった。 絶対届かないって わかっているはずなのに、 僕はつま先で立って 思いっきり手を伸ばした。」 ただじっと眺め続けるなんて できやしない この胸に溢れる君への想いが もどかしい 「真っ白な入道雲が もくもくと近づいて、 どこかで蝉たちが一斉に鳴いた。 太陽が一瞬、 怯(ひる)んだ気がした。」 「複雑に見えるこの世界は 単純な感情で動いている。」 最初に秘密を持ったのは いつだろう? 大人はみんな嘘が多すぎて忘れてる 通り抜ける風は 僕に語りかける もう少ししたら夕立が来る 世界には愛しかない (信じるのはそれだけだ) 今すぐ僕は君を探しに行こう 誰に反対されても (心の向きは変えられない) それが(それが)僕の(僕の) アイデンティティー 「空はまだ明るいのに、 突然、雨が降って来た 僕はずぶ濡れになりながら、 街を走った。」 「夕立も予測できない未来も 嫌いじゃない。」 最後に大人に逆らったのは いつだろう? あきらめること強要された あの日だったか… アスファルトの上で 雨が口答(くちごた)えしてる 傘がなくたって走りたい日もある 未来には愛しかない (空はやがて晴れるんだ) 悲しみなんてその時の空模様 涙に色があったら (人はもっとやさしくなる) それが(それが)僕の(僕の) リアリティー 君に遭った瞬間 何か取り戻したように 僕らの上空に虹が架かった 世界には愛しかない (信じるのはそれだけだ) 今すぐ僕は君を探しに行こう 誰に反対されても (心の向きは変えられない) それが(それが)僕の(僕の) アイデンティティー 「全力で走ったせいで、 息がまだ弾んでた。 自分の気持ちに正直になるって 清々しい。 僕は信じてる。 世界には愛しかないんだ。」