何を歌っても救えないんだろ カーテンの隙間からじゃ世界は 測れない 音に乗せても全ては言えない いつだって探してしまう あなたの香りを あなたの吐いた息が 波の青に沿って 静かに淡く色あせた それから僕らはまた 砂を蹴り駆けていく 悲しいことは忘れたふりさ 何か歌わなきゃ忘れちゃうのかな 夕陽をのんだ海のこと 変わりゆく彩度を 大人になっても何にも癒えない いつだって霞んでしまう あなたの名残を あなたの泣いた声が 波の音に揺らいで 幽かに遠く遠く それから僕らはまた 潮風に託ける 悲しい言葉抱きしめながら
