溜まった水たまり蹴って 僕ら汚れなんて気にもせず 無意識のうち削る命を 抱えて走って生きてきたんだ 当たり前に迎える明日と 当たり前に重ねた年齢を 戻れないと知ったあの日が 僕の心臓を強くノックした ねえちょっとだけでもいいからさ あの日に少し戻れないかな? 果たせてない約束がまだ 置いてけぼりになったまま もう彼女は忘れちゃったかな 今頃幸せにいるのかな 夏の夜に交えた小指の 先は空に儚く咲いたかな いつだって君のこと 忘れられずにいた 自分から置いていったくせに いまさら声にしても遅い でも君がもし僕と同じ 気持ちだったら 溢れそうな思い出を どうか受け止めてくれないかい ねえちょっとだけでもいいからさ なんて僕は君に言ったけど ほんとは離したくはないんだ 都合いいだなんてわかってるよ もし君が戻ってくれたら お返しになるかわからないけど この人生残りをぜんぶ 君のために尽くして尽きるよ 忘れないでいて だなんて伝えたらよかった きっと忘れないだろう きっと明日もくるだろう なんて 決めつけていた けどそれは違っていた 僕だけの愛に変わった もう君はここにいない 何もない日常を歩いてた きっと君も同じなんだろうって 次の夏こそあの約束を果たして だなんて 夢の途中を生きてたんだ うすうすほんとは知ってたんだ 君の幸せはもうここにない でも ねえ最初で最後でもいい この一言だけでもいいから 伝えてない君への言葉 あの日 胸にしまったまんまだった もし君がまだそこにいるなら 僕をまだ覚えているのなら あの日あの場所に置き忘れた 好きだって想い君に伝えたい 遅くないかな