喉の奥にある球体を 煩わしく感じても 都会の船の上では快復の兆しがない ご機嫌ななめの前線が グズりちらかす季節には 気のせいか いつも以上に息が苦しくなる 深い呼吸をひとつ 思い出したように プラマイゼロになるのなら それはそれで構わない? どのみち全部忘れていく データは擦り切れないから 道化のふり板につく 案外似合うと思うぜ 君にも 青く光るのは名前もない星 青アザみたいな思い出を 隠すように大きく笑う 正解なんてわからないけれど より良くなろうとする ふわっと吹いた風 夜のターミナル ただそれだけのことでさ なぜに救われてしまうんだ どのみち全部忘れていく 躁転してとっ散らかっても 道化のふり板につく 水性のオレンジ 宇宙の片隅 雨に濡れたシャツ 恒等式のシンメトリー そのうちきっと忘れていく そのうちきっと忘れていく 飯を食って眠るだけで 明日が来ること ふと噛みしめてしまって 涙目になったよ 青く光るのは名前もない星