死に損ないは 笑われて当然だ 強張る足が尚も僕を急かす したためる指 滲むペン先 涙の上を走っていく 誰に向けてでもない 言葉をつらつらと 誰に向けてでもない 気持ちはゆらゆらと 夢に焦がれ、夢を追い、 夢に夢を見て 夢のせいだと夢を呪い 夢に逃げ、夢など無いと、 夢に目を背け、夢から逃げた 遂げられなかった未来が 呆れてため息なんかついて 足を止め、ただただ 僕を見つめている 紅い夕日 あの日の影送り 鮮明すぎた残像よ 僕を連れて行ってくれ あぁ もしも僕が 戦えれば もしも僕が 強ければ もしも僕が 負けなければ もしも僕が もしも僕が! あぁ 綺麗すぎた君の笑顔 そればかり 思い出す 灼きつく 今も尚 あぁ これは 誰にむけた 遺書 誰かに ありがとう と言われた時の気持ちを 世の中に牙を剥き 夢追うことの素晴らしさを 金よりも満たしてくれるものが そこにあったことを 希望なんて馬鹿みてえなもんが 確かにあったことを 教えてやってくれ 僕のような弱い人がいたなら 教えてやってくれ 君が 正しい死に方を 正しい死に方を あぁ もしも僕が 戦えれば もしも僕が 強ければ もしも僕が 負けなければ もしも僕が もしも僕が! あぁ 綺麗すぎた君の笑顔 縛りつける 生へ尚 灼きつく 今も尚 あぁ 君は 僕の 最後の「」