ほら見て ママの言う通り 色とりどり綺麗でしょう ショーケースに言葉をあげる 好きなだけ光っていいよ だって、一度きりの世界でしょう 曖昧なおまじない どうか 聞いて 生きている間、減るタイマー 知らないことばかりしたいの 太陽信仰だってしたい 教わっちゃいないね 愛情表現 ぐちゃぐちゃにしてほしいの 神経を焼き切るほどに 口づけして きみが天使なら 朝も夜も飲み込めないほどに 約束して きみも天使なら 何も嘘じゃないように いつかきっときみとわたしは おなじ言葉を使うようになる いつかそっと夏が死んでいきます 土に還るように 何したっていたって 際限ないね めちゃくちゃにしてほしいの 現実が疎かになるまで くだらないね、来世なんて、 もう、ね 「はじめから」にして頂戴 曖昧なおまじない どうか 効いて きみのこえもゆびもほそいくびも きみのすこしいじのわるいくせも きみがずっといえていないことも 当たり前に抱いていたい いつかきっときみもわたしも おなじ身体を纏うようになる いまにそっと夏が死んでいきます 命と同じように 口付けして きみが天使なら 夜があいつに喰われちゃう前に 走り出して 誰も見ちゃいない、 爆ぜる前の人生は! さみしさって思い出みたい きみは今でもかわいそうだから きみはずっと朝が怖いままの わたしだけのかみさま