一瞬だったと 伝えるのにこんなに時間がかかる なんて 朝起きたら本当に誰もいないなんて ニッと笑うその笑顔を 信じられなくなってしまったけど いいものって最後まで残るんだよな 厄介だよな だから僕は思うんだ目を伏せて 春はいらないよ 君にだって言えないよこんなこと さよならから一番遠い場所で 名前の知らない気持ちが 生まれていた また使おうねって黄色い紙を 財布に入れてとぼとぼ歩きだす カンカンから飲むビールは 月がないと味をくれないね 少し無理したのはお互いに 気づかないふりをしたかったから 話そう今日までの僕らが 美しかったと 春はいらないよ いつかこんな気持ちさえ 忘れてしまうことのほうが怖いよ 離れ離れになることよりもずっと 誰だってそうじゃないよ 笑ってやり過ごせないよ 泣いたって変わんないんだけど 全部知ったような顔して そんな日々あったねなんて 言えないよ だからもう春はいらないよ