俺を 呼ぶのに あいつと 云って 微笑む あの娘 気どら ないのが 嬉しいぜ 俺が あいつで あの娘が 私 ちょっぴり 癪だが それでも いゝさ 風も あいつと 呼んでるぜ 俺を 好きだと 口には 出せず はにかむ あの娘 うぶな ところが かわいゝぜ たまに 楽しい 喧嘩も するが あいつと 私は 気安い 仲さ 風も 二人を 呼んでるぜ 俺の 傷痕 知らずに さわり 泣いてた あの娘 こゝろ づかいが 嬉しいぜ 俺が あいつで あの娘が 私 こっちも あの娘を あいつと 呼ぶさ 風も あいつと 呼んでるぜ