ありふれた言葉で 君にさよならを 君は背中むけたまま 僕にさよなら 少しだけ震える 赤い唇で 不幸せな年月を そっと噛み締める 切れた糸を少しずつ 手繰り寄せてみれば もう壊れて動かない糸車 色褪せた愛の欠片 こぼれ落ちてはまた ひとつ消えてゆく 音もなく 影もなく 信じれるものさえ あればいいという 見せかけだけの優しさや 言葉でもない 温もりはいらない 心が欲しいから それはとてもきれいごと 所詮男と女 切れた糸を少しずつ 手繰り寄せてみれば もう壊れて動かない糸車 色褪せた愛の欠片 こぼれ落ちてはまた ひとつ消えてゆく 音もなく 影もなく