たそがれ雨降る 街角で おまえと逢ったのは 男の心も 淋しさに 彩(いろ)づく季節(ころ)だった 歩いて御堂筋 ちいさなホテルの部屋で 名前も知らぬまま 燃やしたふたつの命 …逢いたいなあ… 痛いほど指を噛み ためいきついていた 白い横顔 おもいでの 大阪人形 人目(ひとめ)をしのんで 待ちわびる おまえの細い影 つれなく煙草を くゆらせて あばよと背を向けた 小雨の天満橋 にじんだ灯(あか)りの下に おまえとよく似てる 女がポツンと一人 …飲みたいなあ… やるせない恋唄が 聞こえる北新地 今は倖せ ふしあわせ 大阪人形 夜更けの道頓堀 誰かが放した花が あの時踏みつけた おまえの真心(こころ)に見える …淋しいなあ… ちどり足帰り道 なみだの水たまり 今度逢えたら 離さない 大阪人形