後ろめたい言葉が 胸の奥の奥で ずっと絡まりながら まわんない頭でから回る毎日です 持て余したかばんに すっからかんの財布だけ 今日も ほんとに今日もブルーな 私とお天気です 一つあくびをして 寒くてちぢこめた体 急いで ちょっと油断してひらり、 舞った刻み足 寝転んだ風景に 差し込んだ影法師 ほんとのこと 忘れてしまうから 誤魔化さないでよ 降り出す雪に息を止めたころに もう鼻の先に融けだす温度 瞬きも折々で 誰も知らない銀世界を あなたに見せたくて手を引いた あからさまに 赤らんだ頬の意味も 分からずに きもち厚手の服の上に さらに衣更着で 地図の上になぞった行先 かじかむ指先で 切り取った風景に 写りこんだ花の色 今日も空っぽの心、 がらんどうの鼓動を カラカラの喉枯らして歌っている 傾く夕日に 足を止めたころに そっとはらり、払ったあなたの髪 カラスの音高らかに 風に乗せ吐いた息もほら 白く染まってしまって 見えなくなって さらり、攫った風花追いかけては 春を待つ 過ぎ去る日々に 目もくれずに残す 宝物みたいな思い出を はかなくなるまでに 振りむく春に 息を止めたころに さあ、花流れて重なる温度 雪解けも踏みつけて 肩を打つ雫に ふさがる両手で言い訳したって 雨ざらしなんてばからしいね って からかいながら肩を並べ、 唐笠咲かし 賢しらに笑うあなたから目を 離せないまま
