窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には僕の前には 胡桃の実がひとつ 言葉がいらなくなったのではなく 言葉を忘れたってこと お互いわかっているから おしまい この狭い部屋の中で 君の知らない僕と 僕の知らない君が カラカラと音たてて 転げ廻っているじゃない 窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には僕の前には 胡桃の実がひとつ 何気ない言葉で傷つくみたいで 思わず君に向かって 振りあげた 右手のこぶしで一体 僕はなにをしようとしてた まるで胡桃を素手で 割ろうとしてる様で 驚いて振り向いた 君の目が哀しい 窓の外には雨とから松 枝にはるりかけす 君の前には僕の前には 胡桃の実がひとつ