缶コーヒーの苦い味に顔をしかめる 昨日までは気にもしなかったのに 重たい空気を振り払うように 残りを思い切り飲み干した 味気ない空の色 過ぎゆく街の景色は 知らない顔で通り過ぎていく 他人より冷たくて もしも君がいれば ちょっとは違ったのかな 彩度の落ちた景色に 今僕はとまどっている もしも君がいれば もっとね綺麗だろうな 心を満たす景色を 君とみたくて 交差点の雑踏にさえ埋もれてしまい 気づかれなければ楽なんだろうけど 聞き慣れたざわめきに 押されるように 時間が僕の足を進ませた 見栄えないワンシーン 切り替わるその瞬間 ドラマのような展開になんて なるはずもないからさ 明日、君がいれば きっとね違っていたよ 精度の落ちたシナリオ 今僕は描いている 明日、君がいれば もっとね楽しいけれど 今では叶わぬ願い 君と見たかった 孤独に滲む色が いつか綺麗と思えるように もしもなんて言えば 本当はキリがないけど 彩度の落ちた景色に 今もまだ、とまどっている もしもなんてことは 今日で終わりにするよ だからさ今だけはそう 自分を許そう