仄昏(ぐら)い憂いさえ 隠せた優しい日々 木漏れ日暖かに 絶望をも救う光 うたかたの夢だとしても そう 虚空に手を伸ばす 崩れてゆく明日を ただかき集めながら 足掻いて揺らした水面に浮く花は 絶望のゆりかご 終わり映す瞳ただ深く 微笑む死神の傍(かたわ)ら離れない 心無い優しい風 奏でた終焉のメロディ 見つめたその悲劇 足音はただ静かに ほどけてゆく手 かけ違う想い 終わりを紡ぐ糸 手繰りよせた 赤く塗りつぶされた夜に 黒くゆれる花 落ちる涙 結末は幾通りでも わけあう痛み 儚いぬくもりが 壊れゆく心を撫でるから 落ちた花びら 水面に揺れ たゆたう迷いのゆりかご 終わりのない螺旋 繰り返す 微笑む死神の傍ら離れない