邪魔になったら切ってきた 暑くなったら梳いてきた人生 なんか飽きてきたから 伸ばしてみたんだ 似合わないからまあいっか 柄じゃないからまあいつか はぐらかして 生きてきたのもさようなら 短いからボーイッシュ 長いからガーリーなんて 決めつけられてたまったもんじゃな いのよ 強くなりたくて刈り 上げたあの頃より きっとずっとうんと強いから 一つ結びしてみたら ほら 項垂れ慣れた首がよく見えるから 背筋が伸びちゃうな 顔を上げれば よーいドンのピストルみたいに 括って始める 朝 リボンにフリルにレース 厚底ブーツとツインテール 意思を持って歩いている 彼女に憧れた キャラじゃない。と殺したのに 屍になって泳いでいる 天に 天に届け せめて睫毛の先はさ 短いからボーイッシュ 長いからガーリーなんて 決めつけていたのは誰でもない私で 強くなることと強がりを履き違えて じっとぐっとぎゅっと堪えていた 一つ結びしてみたらほら 嫌いな輪郭 誤魔化せないから 鏡も あの子の綺麗な目にも 笑って映れる日まで 解いたりしないよ 誰のため?なんて御免 見て分かれよそろそろ 花が散るように落ちる様 次はいつ見ようか 選べるの 叶えるの 口は挟むんじゃなくて 讚えるために使うのよ 一つ結びしてみても まだ 許せない 消せない話ばっかの 血反吐が出るような歪な日々 それでも明日を夢見る 強気の一 一つ結びしてみたら ほら 項垂れ慣れた首がよく見えるから 背筋が伸びちゃうな 顔を上げれば よーいドンのピストルみたいに 括って始める 似合っているのは一番私が 知っている