降り頻る雨に急かされて はにかんでくるまる夜風 またいつかどっかで 会えたらいいなと思ってるんだ こんな不穏なサタデーナイト くしゃくしゃな顔で 見つめないでくれ 引き止められるわけない 離す手と手 逸らす目と目 ひっそりかんと街は耳をそばだてて 夜道へ手招いた 鬼さんこちら 終わりにしようよ そうだそうしよう 夜がスライドショーみたいに君を 映した なんて不確かな今日だろう 指先泳いだこの悲しみはどこへ 思い切れば良かったのかね そうかもね 番地の消えた街灯 暗躍した心をさらうよ怪盗 しがらみなど振り解き送るよ 元気でやりなよ 夜はこんこんと更け 混沌として たらたら白けた顔して連ねた日々は 辛いね 束の間の休息を 深そうに見えてぜんぜん 浅い泥濘知らずに辿るくらいならさ 立ち止まった方がいい それがいい 誰もが空を見上げる夜さ それぞれに別れを惜しむような夜さ 沈んでいく恐怖感も忘れて あてもなく人々が都市を這う ひとりの理由を知って笑う なんて不確かな今日だろう 指先離れたこの悲しみは 暗夜行路に立つ君よ 皮肉にも輝いたこの街の光が 君の行先照らすだろう 何もかも変わるさ 明日になればすべて