ありがとう と ごめんね を間違えて 何かにつけ頭ばっか垂れている 謙遜と卑屈の差もわからないから あなたは自分が嫌いなんだろう 君は目もくれずそう言って 飲んでいる よく冷えた ジンジャーエール ”実体を持っている 語彙(ボキャブラリー)” そんな呼び名が浮かんでは消えた ざあっと調子刻んでいる 雨 雨 雨 窓から見える世界中が 灰色で 灰色で 味のしないガムのような 感覚を引っ張って ざあっと心覆っている 雨で 雨で 溜息 と 胸の内 を隠して 愛想よく 黙り込んでいる 辛抱を優しさと言い換えるから 周りが無神経に見えるんだろう 彩度の消えた部屋で 君の声がリフレイン 硝子を引っ掻くような 旋律のようでさ 「先払いで痛みを買い込むのは 勿体無いだろうと言っているんだ 分かるか」 ざあっと調子刻んでいる 雨 雨 雨 見当たらないさ、自愛とは 灰色で 灰色で 溜息を固めた想いが 瞼を突っ切って ざあっと頬を伝っていく レインデイ 話が途切れた隙を見て 乱れた呼吸を整えた 二人の心の形が、さ 対照的なように思えた 君はグラスを手に取って 傾けては揺れるジンジャーエール 「取り立てて違うことはない」 「あなたもこれが 好きなんでしょう?」
