移り変わり、また 想起して。 一人きり。 錆び付いた傷と再成たちは、 見蕩れる心を喪った。 透明なまま。 消えて居たって。 時、 巡り。 逃げ出すように切りとっていく、 その哀で 霞んでいる 声、私? まだ分かんないから 考えていた これは私? 絡まる思考 ただ、居たい 温もりが消えてしまった日から、 骸に乞いをする。 械となって曇り、 透明な血を思い出す。 悲しみが増えてしまった日から、 私を閉じ込める。 乾く手で モノクロに甘美だった 肌を撫で、眠る。 逃げ出すように 摘み取ってきた、その哀が 霞んでいく。 こえ、かたち もう気付いていたんだ。 移り変わり、また 想起して。 芽吹き、 春 巡る。