画用紙を膝にのっけて 横顔を盗んで見てた 悪戯な子供のように クレヨンで指を汚して うすくれないの日暮れの色が 金の冠 髪に被せて ※ねえ黙ってて 動かないでね 窓に凭れたポーズのままで 初めて逢った あの日のような 遠いまなざしとても素敵よ 穏やかな時の流れに 洗われて生きてゆこうね 幸福はこんな近くに 手の触れる場所にあるから 空の青さで染まった爪を 宙にかざしてそっと微笑む ねえ黙ってて あなたの鼓動 離れていても聞こえてくるの 風が止まった海辺のように 怖いくらいに穏やかな午後 ※Ref.