眠りについた吐息を背中にして その気配なぞる様に 記憶の中のそれらしい言葉だけ 繰り返し照らす様に 驚く程に静かな心のまま 愛する貴方のままで 私がつけたこの火が いつか貴方に 灯る頃 溶けて消えるの 黄昏にそっと 飾りのついた扉の鍵を閉めた その音に被る様に 記憶の中のいじらしい仕草だけ 巻き戻し巡る様な 驚く程に震えている指先 恋する貴方のままで 私がつけた白いカーテンの隙間に見 えたのは もう戻れない 微睡がそっと 混ざり合う香りと 夕暮れの光るオレンジ色 解けない糸を捨てちゃいたいの 貴方も 眠りについた吐息を背中にして その気配なぞる様に 記憶の中のそれらしい言葉だけ 繰り返し照らす様に 驚く程に静かな心のまま 愛する貴方のままで 記憶の中のいじらしい仕草だけ 巻き戻し巡る様な 私がつけたこの火が いつか貴方に 灯る頃 溶けて消えるの 黄昏にそっと さあ 陽が落ちる 紅く燻った貴方と想い出は 瞼を閉じたつかのまにそっと 全部灰に…