トーチライト ひとりきりの帰り道 凍えそうな寒い夜 この手を温めるのは さっき買った缶コーヒーだけ いつの日だろう? ふたりしてここに座り込んでたね 見上げた空 あの頃と変わらずにいるよ さりげない言葉や ふと見せる君の小さな笑顔 それが僕らの過ごした日々のすべて だった 今じゃ言えそうなんだ 帰らないときに願った 静けさに放ったこの思いは 行く宛を探してる 広くなったこの部屋に 「ただいま。」とつぶやいても 返ってくるものといえば 小さな時計の音だけ 君の好きなあの歌が ラジオから流れるたび まだ隣で微笑んでる気がして仕方が ない 季節は声なんてかけずに ベージを開けてゆくけど 僕だけはずっとここに取り残された まま 大事なふたつを 秤にかけるだけで 答えが出せるなんて思っていた その手を離すまでは まばらに街を照らす灯 ざわめくクラクション 白い息が作った 嘘みたいなサヨナラ 繰リ返す日々は知らぬ間に ひとつの形になっていた …忘れないから さげない言葉や ふと見せる君の小さな笑顔 それが僕らの過ごした日々のすべて だった 今じゃ言えそうなんだ 帰らないときに祈った いつまでも君が歩く道を 照らす光になろう