うちに帰りたい 激しい雨の伴奏と 雷の歌を背に 泣きわめきながら 悲しい風が涙を 星屑のように 散らす帰り道 ひとり 声にならない 切ないこの恋に おやすみをください からだ中 思い出映して からだごと輝きに満ちた 写真の中に押し込めて からだ中白い絵の具を 塗ってその手で新しい 画用紙の中に押し込めて 何もなかったように楽しい日々よ もう一度よみがえれ 君の笑顔は 憎しみの手錠をも解き放つ 美しい鍵のように 君の見たくない 月が影に舐められる夜 のように隠れていたい 切ないこの恋に おやすみをください からだ中 白百合を描いて からだごと 時を止めて 私の手の中に閉じ込めて からだ中 白い絵の具を塗って その手で新しい 画用紙の中に閉じ込めて 何もなかったように楽しい日々よ もう一度よみがえれ