鮮明な赤の緞帳を引く 歓声の中 舞台へ上がる 全て予定調和の戯曲 狂いは無い 絵画の様に たった一字が欠けた時に 結末は変わる 呆気無い程に それが 物語 夜に隠したambition 朝が来る前に 放て 無邪気に散り 降る 羽 染まるべき色は白か 黒か 知らない 知りたい 木霊するostinato 誰か 聴いて 誰か 応えて 仮初の日々はもう要らない 曖昧な空に境界を引く 木々が眠る 火点し頃に 風が攫う次のシナリオ 主役を探す 終演後も歓声は絶えず 鳴り止まないアンコール 命続く限りに 一世はゆるやかな螺旋状 悲劇?喜劇? さあ選んで ほんの一秒の瞬きで 空合いが変わる 闇は星の海 それも物語 朝に生まれるcling to life 夜を翻し 穿て 身を焼くスポットライト 浴び 迎えるべきフィナーレは白か 黒か 演って 見せて 明日へ注ぐobbligato 過去は 噤む 未来は 騒ぐ 使い古された 脚本(ほん)は要らない 結わえられた運命の緒を ひとすじ緩め 他糸を 重ね取る それはまるで 二重のらせんを描く様に この魂に 炎を灯した 幕を裂いて はじまるbel canto 舞台踏み鳴らして 高らかに謳えば いい いずれ来る終曲は 白と 黒と 朝と 夜と 響き合う capriccioso 誰も いない 客席(シート) 独り お辞儀して それで お仕舞い bid farewell to me 炎を絶やして bid farewell to me 炎を灯して bid farewell to me 演じきる cycle of reincar nation bid farewell to me 深々と bow and scrape もう お仕舞い