本当に大切なものは目には見えないんだよ。 あなたと私のあいだにはたくさん、 透明の大切があるんだね。 だけど忘れてしまうよ。 あなたを傷付けてしまう。 私はそんなことばかり繰り返して。 「帰らないで。今日はさびしいから。」 そんな言葉、言えないけれど。 あなたの優しさが溶けて、 私に流れ込んだら変わっていける? しゃべらないで、涙こぼれるから。 どうしてあなたと出会えたのかなぁ。 本当は大切なことを言っていなかったんだよ。 あなたは私の前から明日いなくなってしまうと呟いた。 絶対、忘れはしないよ。 私を傷付けたくない。 あなたはそんなことばかり気にとめてる。 「離れないで。凍えてしまうから。」 そんな言葉、かみころして。 あなたを笑顔で見送ったら、 小さな部屋から飛び出していける。 さよならは言わずに駆け出して。 あなたの背中に翼が見えた。 伝えられなかったこと全てあなたは感じとってくれてたでしょ。 私はひとりで泣いたりしない。 あなたが教えてくれたでしょ? あなたの優しさが溶けて、 私の体中に染み付いた。 見えなくてもここにあるとわかる。 二度と忘れないよ。 大切なあなたを。 あなたを。