泡沫の妄想弾ける午後 誰かの傘で気づいたの、雨 気を抜けば同じように ただ落ち去っていく 繰り返し逃げ込む映画の中 不遇な君に深く礼して 主人公は画面の中で うずくまっている 頭で考えても 変わらない 澱んだこの空気を ここで変えたい 澄み切った風の後に残った澱み 素直になれずにまた繰り返す 隠した夢の中にそっとひとりなら 君だけを待ってる 二度目は無いのに 泡沫の妄想弾ける午後 飛び立つ鳥に萎れた梢 引き止められるように 熱が冷めてく 誰にも言えない真夜中 溢れる涙も映らない 振り切った風の後に残った澱み 静かに確かに僕らは還る 隠した夢の中にそっとひとりなら 君だけを待ってる 二度目は無いのに 身勝手な愛を描いて 手のひらで消えた それは透明だった 重ねた時間が響いているよ 吐く息は白く 染まってそこにあった 時計の素直さが胸を締めるけど 今はわかってるよ ほらもう素直に止めずに 求めて