鳶色の瞳を 曇らせた君は 心閉ざさずドアに 鍵をかけたままで 揺れる吐息はプルーシャン・ブルー 誘うようなステップで ひとり踊ってごらん 時が止まるほど ゆるやかに 砕けた鏡の中で いくつも夜が踊る 呼び合う瞳は 月の光を うるませて 重なり パンドラの空に 眠る レースのカーテンが 風に揺れるたび まつ毛をふるわせて ため息をつく君 つかず離れず そっと 眠るような ステップで ふたり まどろむ部屋は 月の光さえ 届かない からめた 指先熱く 高まる 波を伝え 呪文のようにいく度も 囁きくり返す ふたりは 夜空をめぐる 砕けた鏡の中で 小さな夜が踊る 呼び合う瞳は 月の光を うるませて 重なり 夜空の果てを どこまでも 翔びつづける ふるえた指先そっと 包んであげるから ふたりで パンドラの空に 深く 身を沈めて 眠ろう