冬の朝、 いつも通り彼と彼女は手を繋ぎ 身を寄せて歩道を歩く 美しい世界へと だけどほら気付いたんだ 溶け出す氷を観た時に 真っ白なシーツに付いた 染みが広がったみたいに 変わらないで 変わらないで いられるものは無いことを 身を焦がした焼け跡が 身体の中で疼いて 冬の朝、 いつも通り彼と彼女はすれ違う 沈黙が部屋を覆って 世界は醜く歪んで 信頼はいまや壊れ 機械のように冷えきった 輪郭もそのうちきっと 忘れさってしまうだろう 完璧で 完璧で いられるよって言ったんだ クソみたいな この気持ちは無力感は何なんだ? 変わらないで 変わらないで いられるよって言ったんだ 灰になった焼け跡が 身体の中で疼いて