私あなたの紅娘

歌詞

そーっと「初めまして」と君 ぼーっと気にしていないフリ 手取りただ目指した西日 私あなたの天道虫 それがどうだ今となっちゃ君 背だってぐんと伸びちゃうし 君の一歩後ろ照れ隠し 私あなたが天道虫 そうして何もできなかったのだ 今も昔も遠い先でも ぐるぐるっと私の近くをスレスレに 公転して止まないの もっと大人になって、したらさ いってしまうんだろうか どうしてか夢ん中で 君の知らない君に会いたい 胸が痛いの痛いの おまけに私あなたといたいの 人の字を3つ飲んでから 今日は大丈夫 頬をペチッ 叩いてみるのだ やがて君も西日の空も 日々に揉まれ見なくなったのだ 意味も名前も色形もない ただ少しの塩っ気含んでは 頬を伝って流れる涙に ああ、君となら笑えてしまうかな? なんかそれはそれで癪でさ なんか嫌いになってしまったわ どうしてとか私が知りたいわ そりゃさ、生きていれば何かしらさ 辛くって笑えない時もある さらに空元気振りかざして 笑わないといけない時もある そう思ってる そう思ってる 強がりな私はそう思ってる ちゃんと泣いて欲しいと願う人を 無視して勝手に一人生きてる 別にいいでしょ 結局最後の頼りは 自分だけなんだから 敢えて不幸撒き散らして悲劇ぶって 笑いたいわけでもないしさ でも本音では優しくされてしまえば 涙の栓が抜けて 「あぁ、そっか。 これは永遠に辛いまんま」と 思うのがすごく怖いのだ 私の背を守ってくれる人の その背はいつだってガラ空きなの それならばいっそ誰にも知られずに 夜に腐らせて朽ちてゆくよ もう一体の一体の あなたの世界のモブでいたいの 嫌ってくれないのならば 私から嫌いになっちまうわ わかった、 嫌いになってしまうわって 臆面のない呼吸だ 終わってしまったのだと 心悲しく笑いそうになったら 嫌いな君へ嫌がらせを するために会いに行くよ なんだ気の利いた言葉の一つも 言えるようになったの 「それ痛いよ?痛いよ?」 やっぱり私あなたといたいよ 西日射す夕暮れ 太陽に染まって君と泣いた て て 紅娘