俺のは名前はダニー 刑務所にいる兄 一体なにが 起きたのかをここに書いてみたい 兄は真面目な青年だった 非行に走った経験なんか 一度もなかったが ある日親父が殺された 犯人は親父が普段から忌み 嫌ってたあの人種だった そっから変わった 世界を見る目が白か 黒かの二択になった イカつい輩と街に出かけ 移民の店を目掛け襲撃 理由なんて後付けに 過ぎねえ 晴らしたかった鬱積 挙げ句の果てに服役 復讐は有益だと 言わぬばかりの笑顔が 未だに忘れられない これは… American history X 肌の色にobsess 肌の色で判別 俺らと奴らは別々 兄がいない間俺は 兄の仲間とつるむようになり 考え方も変わった 今は自分の人種以外全員憎い 働きもせずに税金を食い 治安を荒らす事は大得意 そんな輩に怒りが 向けられるのなんてな当然だな 学校でも奴らと揉めてばかり 毎日のよう喧嘩だ 要件なら何?余計な話 聞きたくない 傷は深い 絆に愛 教えてくれたのはここに居る 俺の仲間達 肌の色が同じってだけ なんて俺も分かってんだぜ でも止めらんねえよ これは… American history X 肌の色にobsess 肌の色で判別 俺らと奴らは別々 ついに兄が出所した 長いお務めを終えて英雄扱いだが なぜか兄はそれを嫌がった “こんな活動はもうやめろ” 無駄な争いを生むだけと 別人のように熱弁を振る舞って 周りは戸惑う そのうち仲間の一人が堪忍袋の緒を 切らして ハンドガンを取り出して 兄に突きつけ言い放った “何があった?” お前は腰抜けじゃなかった 俺らに説教すんのはいいが お前の弟は活きが良いんだ コイツは俺らがいただいた その言葉に怒った兄は素早く銃を 奪い 天井に向けて 一発ぶっ放してそっから走り 去ってった 俺は兄を追いかけ 見つけるがいなや 壁に叩き付けた “アイツらの言う 通りだよお前に何があった?” 落ち着けと 俺を宥めるが 落ち着けるわけなんてねえ 親父が殺されちまった事も 忘れたのか? 分かった お前が本当に何があったのかを 知りたいってなら 洗いざらい話す その代わり耳は塞ぐな これは… American history X 肌の色にobsess 肌の色で判別 俺らと奴らは別々 最初は俺は同じ 肌のやつとつるんでた 他の人種は無視し続けた そんな生活を一年は続けた ある日仲間の一人が他の奴と会話を 交わしてた どうやらヤクの取引らしい 金を渡してた 普段は 差別主義のくせに 自分の欲のためにゃ利用する その二面性にヘドが出て俺は グループを脱けた 刑務所の中じゃペアになって 仕事しなきゃいけねえ 生憎にも俺の相手は俺が嫌う 人種だった そいつは仏頂面で黙々と仕事する 俺を笑わせようと 色んなギャグやジョークを 飛ばしてきた ある日我慢できず思わず 笑っちまった そっから仲が深まって仕事しながら 語り合った 昼休みも人種を問わずバスケ 空に向かい伸ばす手 俺と同じ肌のやつからすりゃ 面白くない関係 面子が潰れたと 思ったヤツらは 一人でシャワーを浴びる俺を 押さえつけて 魂を殺めた 血を流して倒れる俺を 救い出したのは 他の誰でもなく 俺のあの仕事仲間だった 肌の色じゃない 大事なのは心 中身 お前にも気づいて 欲しいってだけなんだ 無理強いするつもりなら ハナからない 兄の言葉で俺は変わった 今ならあいつらともうまくやれる 気がするって思いながら 学校に向かった 教室に着いた いつも揉めてるあいつが居た 俺から話しかけようと 近づいたその瞬間に 俺の眉間を撃ち抜いた 周りの口車に 乗せられての犯行だった 学校の近くにいた兄は駆けつけ 警察の制止も振り切って 頭から血を流す俺を泣きながら抱き 抱えた 刑務所での暮らしが兄を変えた 昔に戻っちまうのか あるいは力強く生きるのか なんて神のみが知るのさ 人生は短い くだらない諍いに割く時間なんて 一分もないはずだろ これが俺の… American history X 肌の色にobsess 肌の色で判別 俺らと奴らは別々