Innocent Runatics

歌詞

「君だけは大事にしていたのに」 消える眼光 首筋なぞる牙 「おとなしく従っていたのなら もう少し楽にしてあげたのに」 艶めく陶器の肌は 与える恐怖と引き換えに 「大事にするから委ねて」 「泣きそうな顔も素敵だね」 誰もが逆らえぬこの悪に 命を捨てて歯向かうものは 誰一人現れはしなくて 紅に染まるマリオネット 殺戮の上にこそ 安寧は保たれる 全てを虜にして 生き血を求める吸血鬼 「望まれた命で生まれていたら フラスコから出られぬ運命でも」 繋がれた管の鈍い痛みが 冷たく無機質な部屋に響く 死よりも恐れるものは 心は屍のままで 生き長らえてしまうこと 求めるは存在意義 瞳に映るは 血染めの牙 生まれて初めて向けられた笑みに 確かに心が息をした このまま吸い込まれそうで 脆く 透き通る肌 希望亡くした瞳 今に消えそうな炎 心惹く儚さ故 殺戮の上で舞うワルツに 香る血に牙をむく本能 心を亡くした吸血鬼にさえ 少女は恋い焦がれ溺れ堕ちてく 本望のまま 囚われの手首 喰む首筋 美しい紅の瞳に 囚われた心と純血 これが最期になろうとも あなたが求めるなら この身を捧げるだけ 来世は人の子に生まれ 愛してもらえると信じて